読書:クランボルツに学ぶ夢の諦め方
夢シリーズ(笑)
前回のポストから引き続き、「夢の諦め方」について。
クランボルツ…スタンフォード大学の心理学者です。キーワードは「計画された偶然」。
本書のキーメッセージは、「夢はかなわない。夢のかなわない人生をどう生きるか」
○夢は変わる。
○夢は人生折々の旬のようなもの。通り過ぎて善き思い出。熱中したことによる蓄積。
○旬に応じて花を咲かせる。
○仕事の当選確率(=管理職になれる確率)は、2-3割。割のよいくじなので、「一生懸命」という賭け金を使え。
○謙虚に努力し続け、好奇心を隠さず、柔軟に次の機会を。→機会とコネが生まれる。
○偶然の出会いを計画的に増やす条件。
ー好奇心:面白いと思うこと。
ー持続性:納得いくまでやる。
ー柔軟性:天狗にならない。
ー楽観性:何があっても大丈夫という思い。
ー冒険心:やってみよう。
この5条件を保って目の前の仕事を一生懸命頑張る。
→そこそこの成功は手に出来る。
○夢はチャレンジしなければ葬ることが出来ない。結果、夢は終わり、次の夢に進める。
○出来るかできないかのぎりぎりの機会
①活かし場所が含まれていること。
②逃げ場がないこと。
→相手からもらった無謀とも思える機会を活かす。
○夢はしっかり代謝すること。
1.まず踏み出す。冒険心、好奇心、楽観性。
2.1から始める柔軟性。
3.続けること。
→代謝し続ければ、どこかで成功に。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行しろ。
○悲観は気分の問題。楽観は意志。
○楽観は最高の勇気。悲観を利用して万全に備える。
<コメント>
(買ったと想定した場合の)定価分のリターン:★★★★☆
(本の良し悪しを論ずるものではなく、自分自身の読書傾向の振り返りに使います。)
よい本でしたが、ボリュームの割に値段が高い。
徒然:夢の消化。ある意味昇華
3.11。色んな想いが去来する日であります。
最近、「夢」「夢」言っていますが、12月からある講座に通っています。
それは、編集やライティングの講座。
子供の頃から活字が好きで、「本を作るひと」になりたかった。
現実の自分はメーカーに勤務して、「ものを作るひと」になっている。
ライターや文筆業、編集に憧れ、実際に新卒の時に出版社を受けて夢散ったりも。
すでにプロとして独立している方がいる中で、自分の平凡さがよくわかりました。
うん。自分は「本を作るひと」にはなれないな、と。
本当は新卒の就職活動の際、全滅した時にきちんと消化させるべき夢だったと思います。
当時の自分は、「あ、理系の院卒は採らないか」とか「たった2社だし」とか言い訳ばかり。
本当は打率やバックグランドの問題ではなく、実力であり、熱意の問題。
実力不足や熱意が足りない点と真っ向から向き合っていなかった。
結果、漠然とした形で10年以上見る夢に。
12月に思い切って講座の受講を初めて、やっと自分の平凡さがわかった。40前にして本業の「もの作り」に専心しよう。
そこまで消化、昇華させることが出来ました。
それでも講座は楽しいけれど。
よく言われるけど「やれば出来る」はやらないから言えること。
やらない限りはずっと「やれば出来る」と思ってしまう。
ある意味、悲劇なのかも。だから人生の折り返し地点が見えて来た今、
勇気を持って取り組むしかない。
ずっと「やれば出来る」と思う悲劇や人生の浪費を避けるために。
3.11。急に未来を奪われた人がいる。人の数だけ夢があったと思います。
その人達の分も、とは決して思わない。それは驕りでしかない。
ただ、突如として未来を絶たれた無念を学び、真摯に自分の人生と向き合うこと。
夢と向き合うこと。
背筋を伸ばして、気張れ、自分。
読書:37歳からのルール
このテの本はよくある。明確にその年代をターゲットにした指南書。
100のルール。身に染みたものを列記↓
・必死に食らいつく。挑戦。
・腹をくくる。不平を言っても解消されない。
・自分が変えてやるという心意気を持つ。
・老け込むな。40代が一番面白い。
・楽天家であり続ける。
・デスクはシンプルに。仕事もスマートに。
・今のポジションよりひとつ上の視点で取り組む。
・自分が会社を動かしているという自負を持つ。
・うまく報告して、上司をコントロールする。
・上司を本気で支える。(先に支える。)
・やってみせて、やらせてみせる。
・大先輩を大事にする。
・Give and Give and Give。発信する。
・上にあがりたければ下を育てる。
・年収比較しない。
・小さいことでも負けない努力をする。
・今からでも親孝行。
・「あなたは何が出来るか?」の質問に答えを持つ。
<コメント>
(買ったと想定した場合の)定価分のリターン:★★★★★
(本の良し悪しを論ずるものではなく、自分自身の読書傾向の振り返りに使います。)
仕事 : 本当に惜しまれて去るひと
同僚が退職する。その選択はかなり意外で、仕事も充実しているんだと思った。
実際、いろいろ悩みながらも、でも充実し、そしていい条件のオファーを受けて、転職する。
自分自身も退職しかかっていたのに、、、受け手となるとぐっとくるものがある。
出来ればずっと同じ会社で働きたかった。会社になくてはならない人って自分でも思うがいうほど多くない。
だからこそ、本当になくしてはならない人だった。実力と人望が厚い人だった。
時間がないので急きょ「電子寄せ書き」を準備。無尽蔵に記載出来るので、ものすごい速さで全社に拡散。
寄せられたメッセージは退職を惜しむものばかり。
実績と人望に裏打ちされた寄せ書きだと思う。
頑張れ、同僚。新しい会社での輝かしい未来を応援しています。
読書:「言葉にできる」は武器になる
話題の本です。
電通のコピーライター梅田悟司さんの本。実用的な本でした。
<エッセンス>
・言葉は思考の上澄みに過ぎない。
・伝わり方は人間性の評価につながる。
・「内なる言葉」を正確に把握すれば、「外に向かう言葉」は自然と磨かれていく。
・言葉にできない=言葉に出来るほど考えられていない。
・「自分は今内なる言葉を用いて思考している」と認識し直す→
考えを前に進める。過去の記憶を思い出す。
・自分の価値観や思考→発するあらゆる言葉に影響を及ぼす。
<言葉を深化させるステップ>
1.頭の中にあることをひたすら書き出す。
2.「T字型思考法」で考えを進める。連想と進化
3.同じ仲間をグルーピングする。
4.足りない箇所に気づき、埋める。視点の拡張
5.時間をおいて、きちんと寝かせる。客観性の確保
6.真逆を考える。逆転の発想
7.違う人の視点から考える。複眼思考
<コメント>
(買ったと想定した場合の)定価分のリターン:★★★★★
(本の良し悪しを論ずるものではなく、自分自身の読書傾向の振り返りに使います。)
徒然:スポーツの力
'
スポーツの力。使い古された言葉だけど、いい言葉だと思う。
オリンピック、羽生選手金メダル。おめでとうございます。
日本中が応援し、勝利に歓喜し、そして力をもらったと思います。
勿論、私も。ありがとう。
「日本人ってメンタル弱いから~」と居酒屋でおじさん達がしたり顔で評論していた。
その言い方の是非はおいても、特殊な場の緊張感は選手の本来の力を失わさせる。
勝つためには、100ではなく130%の力が出せるように練習する。
最大の力を発揮する通過点に勝利のポイントがある。なので少しの不調は余剰の30%でのみこめる。
これを体現した羽生選手だったと思う。類まれなるメンタルの強さ。勝利への冷静な計算。「圧巻」「比類なき」「圧倒的」「絶対」そんな形容が似合う日本一の男。