自意識:ステレオタイプの「負け犬キャラ」レッテルと戦う。
30代半ば。独身。
…所謂「負け犬」。そういうレッテルの貼られ方はよくある。
提唱者の酒井順子さんの意図が通じず、対象の「負け犬」達から反感を買ってしまったこの言葉。
実際、私も負け犬キャラを強いられることが多々ある。でもそのレッテルをうまく利用すべき。
それが処世術とわかっていても…、プライドが邪魔してしまう。口答えしたくなる。
「はり子、○○部のイケメンは結婚したらしいぞ。残念だったね。」
「残念ですー。(興味ないんだけどな!というかウチの相方の方が世間一般的にイケメンだし。)」
「僕、40越えてるけど、20代がいいんよ。はり子さん、誰かいい人いない?ちなみに僕、面食いだから」
「うーん。XXさんのお眼鏡に叶うような友人はたいてい結婚したいますねぇ。(残っている人はそれなりの理由があるんですよ。紹介相手の容姿に注文つけられる立場ですか?あなたも私も!)」
「◇◇さん。うちのはり子狙われないようにして下さい。」
「ははは。(◇◇さん、すみません。こんな程度の低い会話にのせてしまって。頭髪ケアがうまくいかず、フラストレーションたまっているんです!この人。)」
「おとこ日照りやもんな、はり子。」
「そうですねぇ。犬でも飼いましょうかね。(22から付き合ってる相方おります。あなたこそ家庭生活は順調ですか?そろそろミドル脂臭をどうにかしないと奥さんにそっぽ向かれますよ!)」
相手にしてはいけないと思う。バカみたいだから。それでも、心の中の毒づきがたまに顔に出てしまう。
30代半ば独身女性を揶揄する男性のみなさん。あなたはどれだけのものなんですか?いじるならもっと品のあるいじり方して欲しい。知性のなさが露呈している!
うちの相方は、そこそこ容姿が整っています。業界トップシェアを誇るメーカーの研究員です。
結婚した時に、今まで散々負け犬キャラに仕立て挙げた人々に言ってあげたい。
「あのイケメン?うちの相方のことですか?まぁ、よく言われます。ありがとうございます。どこでつかまえたかって?学生時代からですよ。転勤が多い私の仕事が落ち着くのをずっと待ってくれました。勤務先ですか?あまり言えませんが、駅前に看板出てたり、休日朝から企業CM打ってる某メーカーです。ええ、そうですよ。その会社ですよ。仕事?研究職ですね。管理職にならないかって話出ていますね。ダブルインカム?そうですけど、マンション即金で買うかどうか決められないですし。お互いの収入合わせても、その程度ですよ。まだまだですー!」
なんて、こんな返しを想定してすかっとしている時点で、やはり駄目な感じです。自意識と自慢。
そして負け犬レッテルトークへの心の中の毒づきに、相方の容姿やステイタスを持ち出している時点でやっぱり残念だなぁ、と。諸々いいのは、相方であって、私ではない。
負け犬キャラ的ないじりに自力で対抗出来ない残念なはったり子です。