はったり日記

はったりだけで生きて来ました…。三十代半ばになって、自分の空っぽさにうなだれている残念女子の日記です。…そもそももう「女子」ではない。

読書:サラバ!

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西加奈子さんの長編小説。直木賞受賞作です。

奇抜な姉、母親らしさから逃げる母、家族のために犠牲的な父。

そして空気が読める主人公。

 

西加奈子さんの筆力ゆえに一気に読んだのですが、本作のテーマって何だろう?と考えされられます。

 

芯を持って信じて生きる大切さ?

自分が信じるものは自分で見つける?

 

…様々な登場人物の家族の抒情詩。結局は人生のクオリティを決めるのは、

自分自身が納得した道であるか

ーすなわち信じるものを核とした生き方が出来ていたか。

なのかな。

そういう意味では一番、犠牲的なお父さんが一番「貫いて」いたのではないか。

ただあまり幸せではなかったかもしれないけれど。

 

<コメント>
(買ったと想定した場合の)定価分のリターン:★★★★★
(本の良し悪しを論ずるものではなく、自分自身の読書傾向の振り返りに使います。