読書:仕事の数字に強くなる!
最初、会計の本かな、と思ったらもっと幅広く数字について語られた本でした。日経BP
発刊。
データと情報の違いでわかりやすい説明だな、と思ったのが
「スリーサイズはデータ。それをもとにスタイルがいいというのは情報」
数字を見てどう解釈するかが大事、ですね。ネットが発達した今、数字を知っていることに価値はなく、そこに解釈を加えれることが価値になる。
■10のポイント
1.数字に関心を持つ。
2.自分に引き付けて考える。
3.数字を書いてみる。
4.数字の持つ「定義」を知る。
5.数字の「基準」を作る。(これは「解釈」する上で重要なことだと思います。)
6.読めなかった日の新聞は読まない。(数字は未来の分析のためで過去の数字に意味はないそう。)
7.数字と数字を関連づける。
8.自分なりの仮説を立てる。
9.将来の数字を予測してみる。
10.継続して数字を「定点観測」する。
■Tips
・生活の中でも数字を意識する。
・アメーバ経営は小集団採算管理法。
時間あたりの採算=(1日の売上―経費(人件費を含まない))÷社員の総労働時間
・景気指標
GDP(国内総生産)=民需(消費+投資)+政府支出+貿易収支(輸出-輸入)
・「自分」に関するデータ分析。データはまず疑う。鵜呑みにしないこと。
・ビックデータの定義:
既存の一般的な技術で管理するのが難しい大量のデータ群。(e.g.Amazonのリコメン、Googleの広告)
ビックデータの3V:Volume,Variety,Velocity(更新頻度と言う意味。)まぁここにValueも入って来ると思いますね、これからの時代は。
・データ分析を基に意思決定を行うデータドリブンの考え方。
縦軸:分析結果を受けたアクション 不明⇔明確
横軸:分析に有効なデータはあるか。 保有⇔不足
上記の4象限をマトリックスにして、田の字で(悪筆ですが、写真参照してください。文字だと図で表しにくい。)
左上:仮説構築スキル
左下:高度な分析&Tスキル
右上:仮説構築スキル&データ調整スキル
右下:データ調整スキル (→ちなみにこれが求められる日本型サイエンティスト。現場力*コンサル力)
■共感の9つのSteps
1.Monitoring(観察する)
2.Data analysis(分析する)
3.Insight(本質を探る)
4.Objective(方針を定める)
5.Strategy(戦略を立てる)
6.Context(文脈を作る)
7.Contents(コンテンツを作る)
8.Connections(常につながる)
9.Conversation(会話をする)
1-3:Listen、4-6:Plan、7-9:Engage
心を理解byソーシャルリスニング+行動力を理解byアクセスログ解析=インサイト抽出
■説得力を上げる数字の磨き方
1.フェーズが変わった時はストレートに伝える。
2.既存のものの「凄さ」を発掘して伝える。
3.「盛りたい」願望を抑えて説得力を高める。(→これは非常に納得する!)
4.都合の悪い数字をぶつける。
5.あえて数字を隠す。
■損得思考
過去から未来へ
数字は正確に。会計思考 ⇔ 大雑把でOK。損得思考
1.比較の基幹を明確化。(過去は考慮しない)
2.比較案を複数設定する。(数が多いほど正しい意思決定)
3.比較案ごとの「収支」を比較(過去に払った費用は考慮せず)
・動かせる数字と動かせない数字を区別する。
・判断材料になりそうな数字は内訳をみる。
・動かせない数字の証拠は重要
※暗算する・価値判断に数字・単位当たり・フェルミ推定・SPI対策本を1冊こなす・割合・平均値は前年比をまず疑う。