読書:サラバ!
奇抜な姉、母親らしさから逃げる母、家族のために犠牲的な父。
そして空気が読める主人公。
西加奈子さんの筆力ゆえに一気に読んだのですが、本作のテーマって何だろう?と考えされられます。
芯を持って信じて生きる大切さ?
自分が信じるものは自分で見つける?
…様々な登場人物の家族の抒情詩。結局は人生のクオリティを決めるのは、
自分自身が納得した道であるか
ーすなわち信じるものを核とした生き方が出来ていたか。
なのかな。
そういう意味では一番、犠牲的なお父さんが一番「貫いて」いたのではないか。
ただあまり幸せではなかったかもしれないけれど。
<コメント>
(買ったと想定した場合の)定価分のリターン:★★★★★
(本の良し悪しを論ずるものではなく、自分自身の読書傾向の振り返りに使います。)